Hinekure diary

ゆっきーの日記。香港もうすぐ2年

2019年の香港について。

こんにちは。

私は普段は香港のとある大学に通っています。今年はfinal yearということでいつもより気合を入れていましたが、セメスターが早めに切り上げになり、期末試験もキャンセルになってしまいました。

(試験キャンセルは大学生としてはあまり喜べないところです。なぜなら成績の70%ほどは期末試験にかかっているので、期末試験前はすごく勉強しますが、それ以外は勉強しません。)

セメスターが切り上げになってしまった理由は、デモ隊と警察のぶつかり合いの過激化です。最近は日本でニュースに取り上げられることが少なくなってきましたがでもはまだ続いています。

香港ででもが始まった理由は6月に香港政府が逃亡犯条例を取り入れようとしたところにあります。その数か月前に香港人の男性が台湾で旅行中に恋人を殺害した後に香港に逃亡したが、香港と台湾の間に犯人を引き渡す条例がなかったということで、台湾だけでなく中国本土にも引き渡しが可能になる条例を作ろうということになりました。

これのどこがデモをする理由なの?となるかもしれませんが、香港は1997年にイギリスから返還されてから、一国二制度という制度があるため、中国本土とは違う政府があります。これはイギリス植民地で生活していて民主主義に慣れていた香港人が、いきなり社会主義の中国に返還されるというとで、香港人がパニックにならないためにイギリスが返還する際に北京に下した条件です。そのため、香港は中国でありながらも、違う国、というようなところで、それを取り仕切る「高度の自治」が行われています。

民主主義に慣れているというのは今の若い香港人も同じです。それに加えて、香港には1969年以降、本土から逃れて来た人も多いです。

年々、中国共産党の干渉が強まっている香港で、逃亡犯条例を作るということは、香港で逮捕されて中国本土に身柄を送らることができる、ということなので香港で反共産党の人が逮捕されて中国に送られるのではないか、と香港人を不安にさせました。

50年まであと30年弱あるにも関わらず中国の干渉が大分強まっているため、不安な香港人にとって、逃亡犯条例は、中国本土の息がかかった香港政府への反発の起爆剤となりました。

実際に香港と中国に行ってみると、隣り合った二つの場所がどれだけ違う世界か気が付くと思います。一番感じるのは私が普段香港で使っているSNSやアプリが規制が多い中国本土では全く使えないということです。普段使っているラインやインスタグラムが突然使えなくなるのは悲しいですね。

それでは疲れたのでここらへんで!